WG5
エコブロックの汎用化
泉大津汐見沖・阪南2区
目的
直立岸壁や護岸などの生物が棲みにくい環境を改善し、多様な生物の育成効果が確認されたエコブロックについて、汎用化・低コスト化に向けた検討を行う。
経緯
WG5では、平成25年度から大阪湾の環境改善を図るため、直立岸壁や護岸、防潮堤などの海洋構造物のエコ化について検討を行い、平成29年度にはWG7で検討を行ってきたエコパネルとあわせ、護岸のエコ化推進に向けたパンフレットを作成しました。
「大阪湾の直立岸壁・護岸に自然を取り戻そう」
令和元年度には、より汎用性が高く安価に作製できるミニエコブロック(縦×横×高さ各2m)を共和コンクリート工業㈱の協力を得て開発し、(公財)大阪府都市整備推進センターからの委託で4基を阪南2区の北側緑地護岸前面に設置しました。
ミニエコブロックには生物の蝟集効果を高めるための様々な内部材が取り付けられました。
令和2年度以降は水質や付着生物・魚類などの蝟集状況についてモニタリング調査を行っています。タイムラプスカメラによる撮影では、メバル属、イシダイ、クロダイ、イシガニなど14タイプの魚介類の姿が確認されました。
検討成果と今後の展開
引き続きモニタリングを継続し、必要に応じて改良を加えたうえ、環境に配慮した海域整備のツールとして今後の利用拡大を行政機関等に働きかけていきます。
構成員 | 共和コンクリート工業㈱ / ㈱横河住金ブリッジ / 太平洋セメント㈱ / 若築建設㈱ / リマテック㈱ / いであ㈱ 【オブザーバー】 (公財)大阪府都市整備推進センター / 大阪府港湾局 / 大阪湾広域臨海環境整備センター |
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※構成員の組織名はWG結成当時