陸と海からのグリーンイノベーション~CIFER・コア~

WG4

遊休水面の活用策の検討


岸和田木材港

目的

岸和田木材港の貯木場(阪南港木材港地区)は面積約80ha、水深4m以下で、大阪湾では希少な浅場である。現在は遊休水面化しているため、水辺を残しながら賑わいと潤いのある地域の活性化に資する方策を検討する。

経緯

遊休水面の整備構想図
遊休水面の整備構想図

WG4は平成25年11月に活動を開始しました。始めに、岸和田木材港の遊休水面を活用した水質浄化設備、干潟公園、釣りゾーン等の整備構想図が提案されました。また、木材港の遊休水面の環境再生を軸として、大阪湾の環境改善、地域産業の振興、親水性の向上と、それによる地域の賑わいづくりについての方策を以下のようにまとめました。


【水質浄化等に関する実験フィールドとしての活用】

  • ・ 二枚貝による水質浄化能力の検証
  • ・ 沈下木皮とスラグの鉄イオンによるフルボ酸第二鉄の発生実験
  • ・ カルシア改質土や石炭灰などによる底質改善
  • ・ 浄化堤、浄化材料による水質浄化能力の検証
  • ・ アオサ等藻類のバイオマス利用
  • ・ ミニエコブロック等による魚の育成効果

【水辺体験・親水空間の創出】

  • ・ 水面利用 : 釣り、小型ボート、ヨット、カヤック
  • ・ 付帯施設 : 陸上養殖施設、木材のDIY基地のアンテナショップ、アートスケープ、プラザ施設

この構想をもとに関係行政機関等に整備を働きかけるとともに、令和元年8月には大阪木材コンビナート協会と行政を含めた貯木場の活用方策についての検討組織を設置すべく議論しましたが、具体的な進展に至っていません。

検討成果と今後の展開

岸和田市木材港地区の貯木場は、この数年で完全に遊休化しました。同貯木場を含めた「水と緑のまちづくり」に関するCIFER・コアの自主研究等を踏まえ、20年、30年先を見通した遊休水面の活用検討を進め、臨海部の貴重な空間として地域活性化の先導役となるような街づくりに向けて関係者と調整を行います。

構成員 ㈱日建設計シビル / 太平洋セメント㈱ / 積水アクアシステム㈱ / ㈱環境総合テクノス / 関西電力㈱ / 新日鐵住金㈱ / 大阪ベントナイト事業協同組合 / シャープ㈱ / リマテック㈱ / ㈱E-マテリアル / (一社)関西環境管理技術センター

※構成員の組織名はWG結成当時

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