陸と海からのグリーンイノベーション~CIFER・コア~

WG3

堺浜 水質浄化実験


堺2区北泊地

目的

堺浜の護岸敷に水質浄化設備を設置し、会員企業が開発中のろ過材を用いた海水浄化の実験を行う。また、直近に設置したタイドプールでは、産業副産物等の海域環境への影響について調査し、海砂代替品としての利用の可能性を探る。

経緯

水質浄化装置とタイドプール
水質浄化装置とタイドプール

WG3では平成25年10月から、堺市が堺浜で実施する「水質浄化実証実験調査等業務」に関する検討を行いました。

堺浜人工海浜の護岸敷に「水質浄化実証試験設備」を設置し、平成26年5月に海水を通水、水質浄化実験を開始しました。浄化設備では取水した海水を5種類のろ過材に通す実験を行い、その結果、水道用ろ過砂を用いた浄化がコストや生物の定着性において最も良好であるとの結論を得ました。

また、平成27年11月、水質浄化施設に隣接してタイドプールを大小合わせて5基設置し、平成30年度~令和2年度には、産業副産物等の利活用を検討するWG9に関連し、関西電力㈱による廃碍子・再生砕石を用いた実験および藤野興業㈱によるエッジレス処理を施したガラス瓶等破砕粒を用いた実験を実施しました。

ガラス瓶等破砕粒の実験については、「令和3年度土木学会全国大会第76回年次学術講演会第V部門副産物利用・再生材料」において㈱総合水研究所の吉村直孝氏が講演されました。

検討成果と今後の展開

堺浜における海水浄化実験では、水道用ろ過材の適性が評価されました。現在検討されている内海整備計画の進展に合わせて堺浜の環境改善のための計画に協力していきます。

また、タイドプール実験結果からガラス瓶等破砕粒(商品名:クリスタルストーンサンド(C.S.S))が生物に優しい海浜用材であることが判明したため、二枚貝養殖や養浜材等の利用についてWG11等での検討を深めています。

構成員 積水アクアシステム㈱ / シャープ㈱ / 太平洋セメント㈱ / 水都工業㈱ / 関西電力㈱ / ㈱関電L&A / 藤野興業㈱ /(一財)関西環境管理技術センター / ㈱ビーコン / ㈱三央 / ㈱総合水研究所
【オブザーバー】 堺市建築都市局
【アドバイザー】大阪府立大学 大学院教授 大塚耕司 / 大阪府立大学大学院 准教授 中谷 直 / 大阪市立大学名誉教授 矢持 進

※構成員の組織名、職名等はWG結成当時

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