陸と海からのグリーンイノベーション~CIFER・コア~

CIFER 広島サイト

CIFER 広島サイト

CIFER広島サイトは、平成29年度に大崎上島町(広島県豊田郡)の独立行政法人国立高等専門学校機構広島商船高等専門学校から事業受託があったことをきっかけに立ち上げ、活動を展開しています。

広島湾では、高度経済成長期の海砂採取により藻場や干潟の自然環境資源の場が破壊され、漁業資源の枯渇につながりました。このため、漁業生産を再生することが大きな課題となっています。加えて、漁業従事者の激減と高齢化、栄養塩不足による漁業漁場の衰退も課題となっています。

大阪湾と広島湾はともに「全国海の再生プロジェクト」として、国、地方自治体、民間が連携して再生推進会議を設置し、再生行動計画を策定して再生に取り組んでいます。CIFER広島サイトは、この両湾の課題に対して技術的な支援と事業構築を図ることを目的としています。

 

活動内容

大崎上島 漁港漁場の再生と地域活性化のための事業

大崎上島の事業イメージ
大崎上島の事業イメージ

大崎上島町からの受託を受け、2018年~2020年(平成30年~令和2年)の3年間にわたり、漁業者の高齢化等により利用の減った漁港の活用と海域の干潟・藻場の再生を連携させた実証実験に取り組みました。

具体的には、干潟・藻場など魚の育成場を整え、そこで育った魚を誘導礁を用いて港内の遊休化した施設に導くというものであり、港内に魚の隠れ場や餌場を形成することで誘い込んだ魚が港内で留まり、成長した魚をそのまま水揚げする仕組みとなっています。

これらのシステムの構築には会員企業等の技術が複合的に使われることで成果を上げており、大阪湾においても同様のシステムを採用することにより海業の振興に寄与すると考えられます。


広島湾再生行動計画(第二期)に関する調整

平成28年度から国土交通省中国地方整備事務所を訪問し、「広島湾再生行動計画(第二期)」に関してCIFER・コアの関与や役割等に関する協議・調整を進めています。これまでは意見交換・情報交換に終始し取り組み方針が定まっていませんが、引き続き調整を進めたいと考えています。

 
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